母と娘の青森アートな旅日記 Day1-青森県立美術館から弘前へ
クリスマス直前の12月某日、ヨーロッパに留学中の娘たちの帰国に合わせ、2泊3日で青森の美術館を巡るアートな旅に行ってきました!
青森県立美術館で開催されている奈良美智展を見るのが今回の旅の一番の目的!そして、星野リゾートに泊まることも。
娘たちの短い帰国期間の中の貴重な3日間、どこに行こうかと迷いに迷って、冬の青森は雪が心配でしたが、それを跳ねのけて娘たちが大好きな奈良さんの個展を見に行こう!という事になりました。
心配をよそに、雪は今回の旅に彩りをプラスしてくれ、本当に楽しく、常に笑顔の私たちでした♡そんな青森での旅の記録を留めておきます。
青森空港に到着
朝一番の飛行機で青森へ。とにかく雪道の運転を心配していた私。青森に近づき、飛行機から見える景色が心なしか白いような。。。それもそのはず、やはり雪が降っていました。空港の出口を出るとこんなに真っ白!待って、これ道路??どこにも道が無い。と、少しパニックに。だって、これが空港前のロータリーなんです。絶対にここを運転しないと空港から出れない!
雪降る中、この旅行は失敗だったかもと、少しの間茫然としていた私ですが、娘たちに諭され出口の右の方にあるレンタカーターミナルへ。そこに行くちょっとした雪道でも滑ってしまいそうで恐る恐る歩きましたよ。
レンタカーのカウンターでとにかく確認したかったのは、雪道を運転した事が無くても本当にこの雪の中運転できるのか、ということ。
スタッフさん曰く、みんな運転しているので大丈夫、こっちではスタッドレスと四駆で運転するのが普通ですよ~。と軽やか。凍結していたらスリップしちゃうので、急ブレーキはかけないようにしてくださいね。ゆっくり走れば大丈夫、みんなゆっくり走ってますから。と、こんな感じです。
もう来てしまったのだから仕方が無いと、スタッフさんの言葉を信じて出発するしかありません!
待っていたのは真っ白な世界!
娘たちは口々に「夢みたい~」と嬉しそう。本当に雪景色が綺麗で夢みたいではありましたが、私は「キャー、こわい~、どうしよう」と大騒ぎでの運転でした。
こんなに真っ白な中でもどうにか運転はできそうで驚きました。道路と雪が盛ってある道路脇の境目がよくわからず(目が悪いからか)そこだけ注意すれば大丈夫そうでした。
とにかく運転に集中するためナビは娘にまかせ、いざ青森の美術館をめぐる旅最初の目的地、青森県立美術館へ!
奈良美智展を見に青森県立美術館へ
緊張しながらも、難なく美術館に到着!無事でよかった~、と、ホッと胸をなでおろします。
それでも一面が真っ白で、どこが駐車場なのかわからず、通り過ぎてしまいました。その先に何があるのかもわからず、とりあえずUターンして娘にグーグルマップで雪のない景色を見てもらい、駐車場の位置を確認。少し奥を見たら10台ぐらい車が停まっている場所が見えたので、そこが駐車場なのね、とわかりましたが。。。最初の数台だったら絶対にどこに停めて良いのかわからないと思います。道も無ければ線も無い。。↑の左の写真が車を停めた場所です。他の車がいなかったら停めていいのかどうかもわからない感じですよね。
この美術館のある場所は公園なのでしょうか。とても広い敷地で、雪景色がとっても綺麗でした!雪の小道を歩いて美術館へ向かいます。
待ちに待った奈良美智さんの個展です!
今回の個展は青森県立美術館だけでしか開催されないので、万が一雪だったとしても頑張って来ようと思ったのです。
「奈良美智展 – ここから」についてはこちらの記事で書きました!
平日という事もあるのか、ゆっくりゆっくり見る事が出来て幸せでした。
この子から離れられない。
美術館自体も広々としたとても良い空間です。
明るいうちに次の目的地「弘前」に到着したかったので、奈良さんの作品に囲まれた幸せな気持ちを胸に、美術館を後にすることに。
弘前へ、弘前れんが倉庫美術館とレトロな駅
弘前は奈良さんの出身地という事と、弘前れんが倉庫美術館に行ってみたかったので。帰りの運転は大丈夫なのかな、と心の中では緊張しながら弘前に向かいました。本当に運転の心配ばかりですね。
美術館に併設されているカフェレストランでお腹を満たし、グーグルマップを見ていたら、車から見えて気になっていたフォトジェニックでレトロな駅に歩いて行けそうだった事がわかりました。電車好きな娘のためにも行ってみました。
中央弘前駅。ふと思い出しました。
ここは、奈良さんが小学生か中学生の時に家出をして、補導されて、お母さんが迎えにきてくれた思い出の駅だったような。そんなエピソードをどこかで読んだ気がしていましたが、確信が持てずにいました。確か中央駅と記憶していたような…。行ってきたばかりの展覧会の奈良美智年表で読んだのか、それ以前に何かで読んでいたのか、記憶が曖昧です。
自宅に帰ってから展覧会のカタログで確認してみようと思ったのですが、そのようなエピソードは見当たらず。でした。もしかしたら、奈良さんの子どものころの思い出の駅を見れた、という事にしておきます。
駅の待合室の椅子には、それぞれクロシェのクッション(座布団?)が。クロシェを編む娘は、ここに注目していました!「きっと、地元のおばあちゃんが編んでるんだよね~」と、その姿を想像して、「かわいいね」と言っていました。
昭和の懐かしい雰囲気そのままの中に、現実感あふれる自動販売機なども置かれ、不思議なミックス感を醸し出している駅でした。
よく見たら中央弘前駅を通って、そのままれんが美術館に抜ける道がありました。美術館ではエントランスで奈良さんの犬が迎えてくれます。
美術館で開催中の企画展はそれほど興味が無かったのですが、せっかく弘前まで来たのでさっと見ることに。
最後に、奈良さんの写真作品が飾られていました。思いがけずに奈良さんの作品が見れて良かった!
窓も作品のように見えますが、窓です。と、思っていたのですが、やはり他の方の作品のようでした。日が落ちた窓の外とのコントラストが良い感じ。れんがが雰囲気を出している良い空間の美術館でした。
青森市内のホテルへ
本当は弘前から近い、星野リゾートの界 津軽に泊まりたいと思っていたのですが、残念ながらこの週は休館中だったので(めずらしい!)、青森市内のホテルを予約していました。
弘前から青森市内に戻る時がこの旅行で一番雪が降っていて、運転が怖かった。高速道路ではホワイトアウトしてしまいそうで、なるべく前の車が見える距離でついていこうと心掛けて運転していました。
泊まったのは、リッチモンドホテル。フルリノベーションされたばかりの綺麗なホテルで想像以上に良かったですよ!部屋も広くて綺麗、チェックイン&アウトもスムーズ、駐車場も敷地内のタワーパーキングで便利。宿泊中は何度でも出し入れできるとの事でした。
チェックインを済ませたら、車の中で娘がサーチして予約した青森郷土料理の居酒屋へ夕食に出かけました。
雪が降っていたので、ホテルの傘をお借りして町へ!雪が降り続ける町を歩くのがすごく楽しい!娘たちはいつも通りお互いの写真を撮りあい楽しそう。私の写真はそんな娘たちの後ろ姿ばかり。歩くのも遅くて、いつも後ろから写真を撮るしかないのですが、昔からその後ろ姿を見守るのが好きなんです。
ヨーロッパに行く前はそれぞれがニューヨーク郊外の雪の多い町に住んでいた娘たち。雪なんてめずらしくないでしょ?と聞くと、向こうの雪は降っている時は綺麗なのだけど、雪質が違ってべチャっとしているらしく、翌日にはぐちゃぐちゃになっていてしまい、すごく汚いとの事。
海外ではパウダースノーで有名な日本。やっぱりふわふわしていて雪質も良いのでしょうかね。無邪気に雪を楽しむ私たちを横目に、地元の若者が「これ日常~」なんて口にして通り過ぎていました。。
食事をした居酒屋は、ちょっと失敗でした。おすすめ出来ないのでここには書きませんが、後でよく見たらレビューもあまり良くなかったようです。知人に美味しいと聞いていたお店もあり、どちらにするか迷ったのですが。。。そちらにしなかった事を後悔です。まぁ、旅に失敗はつきものだよね、と娘たちと励ましあったのです。
真っ白な雪で、夜の町が明るく見えます。光が幻想的でとってもきれいでした。
ホテルの窓から車のライトが綺麗だなと思いながら、ずっと下を見ていたら、除雪が始まったようです。先導する車が並行するトラックの荷台に雪を噴き上げています。こんなやり方で除雪をするんだ~って関心しながら眺めていました。気づいたら、あちらこちらからトラックが集まってきています。こんな光景初めてで、こんなに長く生きていてもまだまだ知らない事ばかりだなーと、思ったのでした。
そんな事を考えながら、長くて充実した1日を終えました。青森の美術館をめぐる旅の初日は、大満足です。
旅の記録はまだまだ続きます!
母と娘の青森アートな旅日記 Day2-白鳥と星野リゾート・奥入瀬渓流ホテル
母と娘の青森アートな旅日記 Day3-雪の十和田神社と十和田市現代美術館
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